仮想通貨の税金計算方法を初心者向けに解説|確定申告の基礎知識

確定申告

仮想通貨で利益が出たら、税金はどうなるのでしょうか?

「利益が出たけど、いくら税金を払えばいいかわからない」「確定申告って必要なの?」「計算方法が複雑すぎてわからない」

仮想通貨の税金は、株式投資とは異なるルールが適用されるため、多くの人が混乱しています。税率の違いや、損失繰越ができないことなど、知らないと損をする可能性のある重要なポイントが多くあります。

この記事では、仮想通貨の税金の基本的な仕組みと計算方法について、初心者向けにわかりやすく解説します。確定申告が必要なケース、利益の計算方法、便利なツール、そして2026年の税制改正の動向まで、知っておくべき情報を網羅しています。

❗ 重要な注意事項
この記事は仮想通貨の税金に関する一般的な知識の解説を目的としています。税務相談や個別のアドバイスは行っておりません。実際の申告にあたっては、必ず税理士などの専門家または税務署にご相談ください。税制は変更されることがありますので、最新情報は国税庁のウェブサイトでご確認ください。
📌 この記事でわかること

  • 仮想通貨の利益に対する税金の仕組み
  • 確定申告が必要なケース・不要なケース
  • 利益の計算方法(総平均法・移動平均法)
  • 税率と税金の計算例
  • 便利な計算ツールの紹介
  • 税制改正の動向(2026年)
目次

仮想通貨の利益は「雑所得」として課税される

仮想通貨

まず、仮想通貨の税金の基本的な仕組みを理解しましょう。税金の仕組みを正しく理解していないと、思わぬ高額の税金を請求されたり、申告漏れで加算税が課されたりする可能性があります。

仮想通貨の利益は「雑所得」に分類される

仮想通貨(暗号資産)の売却や交換によって得た利益は、所得税法上、「雑所得」に分類されます。これは国税庁が2017年に発表した見解に基づいています。

所得税には10種類の区分(利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得、一時所得、雑所得)がありますが、仮想通貨の利益は、給与所得や事業所得などに該当しないため、「その他」の所得として雑所得に振り分けられます。

ただし、仮想通貨取引を事業として行っている場合(専業トレーダーなど)は「事業所得」に該当する可能性もあります。事業所得として認められるかどうかは、取引の規模、継続性、社会的認知などの要素を総合的に判断されます。不明な場合は税理士に相談することをおすすめします。

株式投資との税制の違い

多くの人が仮想通貨の税金に驚くのは、株式投資との違いがあるからです。両者の税制を比較してみましょう。

株式投資で得た利益は、「申告分離課税」が適用され、税率は一律約20.315%(所得税15.315%+住民税5%)です。どれだけ利益が出ても、税率は変わりません。

一方、仮想通貨の利益(雑所得)は「総合課税」が適用されます。総合課税とは、給与所得など他の所得と合算して税額を計算する方式です。累進課税のため、所得が高いほど税率も高くなり、最大で約55%(所得税45%+住民税10%)の税率がかかる可能性があります。

例えば、仮想通貨で1000万円の利益が出た高所得者の場合、税金として400万円以上を納める必要が生じることもあります。これは株式投資であれば約200万円程度で済む金額です。

📝 株式と仮想通貨の税制比較

項目 株式投資 仮想通貨
課税方式 申告分離課税 総合課税(雑所得)
税率 一律 約20.315% 15%〜55%(累進課税)
損失の繰越 3年間可能 不可
他の所得との損益通算 株式等内で可能 雑所得内のみ
源泉徴収 証券会社で可能(特定口座) なし(自分で申告)

課税されるタイミングと具体例

仮想通貨に対して税金がかかるのは、「利益が確定したとき」です。これは「実現益」と呼ばれ、含み益(評価益)の状態では課税されません。具体的には、以下のような取引が課税対象になります。

1. 仮想通貨を売却して日本円に換金したとき

最もわかりやすいパターンです。売却額と取得価額の差額が利益となります。例えば、1BTC=100万円で購入し、1BTC=150万円で売却した場合、50万円が課税対象の利益です。

2. 仮想通貨で商品やサービスを購入したとき

ビットコインで商品を購入した場合も課税対象です。決済時の時価と取得価額の差額が利益となります。例えば、1BTC=100万円で購入したビットコインを使って、1BTC=150万円相当の時に10万円分の商品を購入した場合、購入時点で「売却」したとみなされ、利益が計算されます。

3. 仮想通貨を別の仮想通貨に交換したとき

これが見落としがちなポイントです。日本円に換金していなくても、交換した時点で「利益確定」とみなされます。例えば、1BTC=100万円で購入したビットコインを、1BTC=150万円の時にイーサリアムに交換した場合、50万円の利益が発生します。

⚠️ よくある誤解
「ビットコインをイーサリアムに交換しただけ」でも課税対象になります。日本円に換金していなくても、交換した時点で「利益確定」とみなされるため注意が必要です。「仮想通貨のまま持っているから大丈夫」という考えは誤りです。

確定申告が必要なケース・不要なケース

確定申告

仮想通貨で利益が出た場合、必ずしも確定申告が必要とは限りません。自分がどのケースに該当するか、しっかり確認しましょう。判断を誤ると、申告漏れで延滞税や加算税を課されたり、逆に不要な申告で手間がかかったりすることがあります。

確定申告が必要なケース

会社員(給与所得者)の場合

  • 仮想通貨を含む雑所得等の合計が年間20万円を超える場合、確定申告が必要
  • 年末調整では対応できないため、自分で確定申告する必要がある
  • 20万円以下であれば、所得税の確定申告は不要(ただし住民税の申告は必要な場合あり)
  • 医療費控除やふるさと納税などで確定申告をする場合は、20万円以下の雑所得も申告が必要

自営業・フリーランスの場合

  • 原則として毎年確定申告が必要
  • 仮想通貨の利益も雑所得として申告書に記載する
  • 事業所得と混同しないよう、区分けをしっかり行う

学生・主婦(夫)など扶養に入っている場合

  • 基礎控除額(48万円)を超える所得がある場合、確定申告が必要
  • 仮想通貨の利益が大きいと、扶養から外れる可能性がある
  • 扶養から外れると、家族全体の税負担が増加する場合があるため注意
  • 健康保険の扶養にも影響する可能性がある

確定申告が不要なケース

  • 仮想通貨の利益が年間20万円以下(給与所得者で、他に確定申告する必要がない場合)
  • 仮想通貨取引で損失が出た場合(申告しても還付等はないが、記録として申告する人もいる)
  • 仮想通貨を購入・保有しているだけで売却していない場合(含み益の状態)
📖 用語解説
基礎控除:すべての納税者が所得から差し引ける控除のこと。2024年分は原則48万円。所得金額によって控除額が減少・消滅する仕組みがある。合計所得金額が2,400万円を超えると段階的に減少し、2,500万円を超えると0円になる。

住民税の申告について

所得税の確定申告が不要な場合でも、住民税の申告が必要な場合があります。所得税の「20万円以下ルール」は所得税のみに適用され、住民税には適用されません。

仮想通貨で1万円でも利益が出た場合、原則として住民税の申告が必要です。住民税の申告は、お住まいの市区町村役場で行います。ただし、確定申告を行った場合は、その情報が自動的に市区町村に共有されるため、別途の住民税申告は不要です。

利益の計算方法を詳しく理解しよう

仮想通貨の利益を計算するには、「いくらで買って」「いくらで売ったか」を明確にする必要があります。しかし、複数回に分けて購入した場合、計算は複雑になります。ここでは、計算方法を詳しく解説します。

利益の基本的な計算式

仮想通貨の利益は、以下の計算式で求めます。

利益の計算式利益 = 売却価額 - 取得価額 - 必要経費

・売却価額:売却時の価格 × 売却数量
・取得価額:購入時の価格 × 売却数量
・必要経費:取引手数料、送金手数料など

例えば、1BTC=100万円で購入し、取引手数料が1000円かかり、1BTC=150万円で売却、売却時の手数料が1500円だった場合:

利益 = 150万円 - 100万円 - 1000円 - 1500円 = 497,500円となります。

問題は「取得価額」の計算

1回だけ購入して1回だけ売却するなら計算は簡単です。しかし、多くの人は以下のような取引をしています。

  • 複数回に分けて購入(ドルコスト平均法など)
  • 異なる価格で購入
  • 一部だけ売却
  • 複数の取引所を使用

このような場合、「売却した仮想通貨の取得価額はいくらなのか」を計算する方法が必要になります。日本の税制では、2種類の計算方法が認められています。

総平均法とは?計算方法と特徴

総平均法は、1年間に購入した仮想通貨の合計金額合計数量で割って、平均取得単価を求める方法です。年末にまとめて計算できるのが特徴です。

📝 総平均法の計算例1月:1BTC=100万円で購入(合計1BTC、100万円)
4月:0.5BTC=60万円で購入(合計1.5BTC、160万円)
6月:1BTC=150万円で購入(合計2.5BTC、310万円)
9月:1BTCを180万円で売却

平均取得単価 = 310万円 ÷ 2.5BTC = 124万円/BTC
利益 = 180万円 - 124万円 = 56万円

総平均法のメリット

  • 計算がシンプルで、年末にまとめて計算できる
  • 届出不要(デフォルトで適用される)
  • 取引回数が少ない人に向いている

総平均法のデメリット

  • 期中の損益を正確に把握しにくい
  • 年末まで正確な利益がわからない

移動平均法とは?計算方法と特徴

移動平均法は、購入のたびに平均取得単価を更新する方法です。リアルタイムで損益を把握したい人に向いています。

📝 移動平均法の計算例1月:1BTC=100万円で購入
→ 平均取得単価=100万円/BTC、保有1BTC

4月:0.5BTC=60万円で購入
→ 平均取得単価=(100万円+60万円)÷ 1.5BTC = 約106.7万円/BTC、保有1.5BTC

6月:1BTC=150万円で購入
→ 平均取得単価=(160万円+150万円)÷ 2.5BTC = 124万円/BTC、保有2.5BTC

9月:1BTCを180万円で売却
→ 利益=180万円-124万円=56万円
→ 売却後の保有:1.5BTC(取得単価124万円のまま)

移動平均法のメリット

  • 期中の損益を正確に把握できる
  • 売却のタイミングで利益を確認できる

移動平均法のデメリット

  • 取引のたびに計算が必要で手間がかかる
  • 税務署への届出が必要

どちらの計算方法を選ぶべきか?

どちらの方法でも、最終的に全ての仮想通貨を売却した場合の総利益は同じになります。ただし、単年度では計算結果が異なることがあり、納税のタイミングに影響します。

選択のポイント

  • 取引回数が少ない人:総平均法(計算が簡単、届出不要)
  • 取引回数が多い人:移動平均法(計算ツールを使用)または総平均法
  • 損益を随時把握したい人:移動平均法
  • 初心者:まずは総平均法から始める
⚠️ 注意
一度選択した計算方法は、原則として3年間変更できません。届出書を提出しない場合は、「総平均法」が自動的に適用されます。移動平均法を選択したい場合は、「所得税の暗号資産の評価方法の届出書」を税務署に提出する必要があります。

税率と税額の計算方法

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仮想通貨の利益にかかる税率を確認しましょう。総合課税のため、他の所得と合算して税率が決まります。所得が高いほど税率も高くなるため、大きな利益が出た場合は注意が必要です。

所得税の税率(累進課税)

仮想通貨の利益(雑所得)は、他の所得と合算して税率が決まります。以下は所得税の速算表です。

📝 所得税の速算表(2024年分)

課税所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円超〜330万円以下 10% 97,500円
330万円超〜695万円以下 20% 427,500円
695万円超〜900万円以下 23% 636,000円
900万円超〜1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円超〜4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

これに加えて、住民税10%が別途かかります。また、所得税には復興特別所得税(所得税額の2.1%)も上乗せされます。したがって、最高税率は所得税45%×1.021+住民税10%=約55.945%となります。

税額の計算例

会社員(年収500万円、課税所得300万円)が、仮想通貨で100万円の利益を得た場合を考えてみましょう。

📝 税額計算の例・給与所得(課税所得):300万円
・仮想通貨の利益(雑所得):100万円
合計課税所得:400万円

所得税の計算(速算表より)
400万円 × 20% - 427,500円 = 372,500円

※仮想通貨の利益がなかった場合の所得税
300万円 × 10% - 97,500円 = 202,500円

仮想通貨の利益による所得税増加分:372,500円 - 202,500円 = 約170,000円
住民税増加分:100万円 × 10% = 100,000円
合計増加分:約270,000円

この例では、100万円の利益に対して約27万円の税金がかかる計算になります(実際の税額は各種控除等により異なります)。

損益計算に便利なツールを活用しよう

仮想通貨の損益計算を手作業で行うのは非常に大変です。特に、取引回数が多い人や複数の取引所を使っている人は、計算ツールの活用をおすすめします。

国税庁の計算書(無料)

国税庁は、仮想通貨の損益計算用のExcelファイルを無料で提供しています。「総平均法用」と「移動平均法用」の2種類があります。

取引所から送付される「年間取引報告書」のデータを入力すれば、損益を計算できます。取引回数が少ない人には十分な機能です。

【参考】国税庁ウェブサイト「暗号資産等に関する税務上の取扱い及び計算書について」で入手可能です。

民間の計算ツール

取引回数が多い場合や複数の取引所を使っている場合は、民間の計算ツールが便利です。CSVデータをアップロードするだけで、自動的に損益計算を行ってくれます。

  • Cryptact(クリプタクト):多くの取引所に対応、無料プランあり。DeFi、NFTにも対応
  • Gtax:会計ソフト(freee、弥生等)との連携が可能。税理士向け機能も充実
  • CryptoLinC:取引履歴をアップロードするだけで自動計算。海外取引所にも対応
  • Koinly:海外の人気ツール。日本の税制にも対応している
🔰 初心者向け補足
取引回数が数回程度であれば、国税庁のExcelで十分です。取引回数が多い人(年間100回以上など)、複数の取引所を使っている人、DeFiやNFTの取引がある人は、民間の計算ツールの利用を検討してください。多くのツールは無料プランまたは試用期間があります。

確定申告の具体的な流れ

仮想通貨の利益を申告する際の基本的な流れを確認しましょう。初めての確定申告でも、手順を知っていれば安心です。

確定申告の期間

確定申告の期間は、原則として毎年2月16日から3月15日です。この期間内に、前年(1月1日〜12月31日)の所得を申告します。期限を過ぎると延滞税などのペナルティが発生する可能性があるため、早めに準備を始めましょう。

申告の手順(5ステップ)

  1. 取引履歴の収集:利用した全ての取引所から年間取引報告書や取引履歴をダウンロード
  2. 損益の計算:総平均法または移動平均法で利益を計算(計算ツールを活用)
  3. 必要書類の準備:源泉徴収票、各種控除の証明書なども準備
  4. 申告書の作成:確定申告書を作成(e-Tax、会計ソフト、または税務署の用紙)
  5. 申告・納税:税務署に提出し、期限内に納税(口座振替、クレジットカード、コンビニ払いなど)

申告書の記載場所

仮想通貨の利益は、確定申告書の「雑所得」の欄に記載します。e-Taxや国税庁の確定申告書作成コーナーを利用すれば、画面の指示に従って入力できます。「暗号資産等の雑所得」を選択して、計算した金額を入力します。

注意すべきポイントと落とし穴

確定申告

仮想通貨の税金に関して、特に注意すべきポイントをまとめます。これらを知らないと、思わぬ損をしたり、トラブルになったりする可能性があります。

損失の繰越控除ができない

株式投資では、損失を翌年以降に繰り越して利益と相殺できます(3年間)。しかし、仮想通貨の損失は繰り越すことができません

今年100万円の損失が出ても、来年100万円の利益が出れば、来年の利益に対して全額課税されます。株式投資では相殺できて税金がかからないケースでも、仮想通貨では税金がかかるのです。

他の所得との損益通算ができない

仮想通貨の損失は、給与所得や事業所得など、他の種類の所得と相殺(損益通算)することが原則としてできません。ただし、同じ「雑所得」の中であれば、他の雑所得(原稿料、講演料など)との通算は可能です。

海外取引所も申告が必要

海外の仮想通貨取引所を利用している場合も、日本の居住者であれば日本で申告が必要です。「海外だからバレない」ということはありません。海外取引所は年間取引報告書を発行しない場合もあるため、自分で取引履歴を管理・保存する必要があります。

DeFi・NFT・ステーキングも課税対象

以下の取引も、利益が出た場合は課税対象となります。計算が複雑な場合が多いため、専門家への相談をおすすめします。

  • DeFi(分散型金融)での取引(流動性提供、スワップなど)
  • NFT(非代替性トークン)の売買
  • ステーキング報酬
  • エアドロップで受け取った仮想通貨
  • マイニング報酬
❗ 申告漏れに注意
仮想通貨の取引は、取引所を通じて税務当局に情報が提供されることがあります。国内取引所は「年間取引報告書」を税務署に提出する義務があります。申告漏れが発覚した場合、延滞税や加算税(最大40%)が課される可能性があります。適切な申告を心がけましょう。

税制改正の動向(2026年)

仮想通貨の税制は、将来的に変更される可能性があります。業界団体や投資家から税制改正の要望が出ており、政府でも検討が進められています。

申告分離課税の導入検討

政府・与党では、仮想通貨(暗号資産)の課税方式を、現在の「総合課税」から「申告分離課税」に変更する検討が進められています。

実現すれば、株式投資と同様に一律約20%の税率が適用され、現在の最大55%から大幅に軽減される可能性があります。また、損失の繰越控除も可能になる見込みです。

改正の見通しと今後の展開

報道によると、2026年度税制改正での実現を目標として調整が進められているとのことです。ただし、法案の成立や施行規則の整備が必要であり、正式な決定ではありません。また、仮想通貨の匿名性や投機的性質への懸念から、慎重な意見もあります。

税制改正の動向は流動的であるため、最新情報は国税庁や財務省の公式発表をご確認ください。

📖 補足
この記事は2026年1月時点の情報に基づいています。税制改正の正式な内容は、今後変更される可能性があります。実際の申告にあたっては、必ず最新の税制を確認してください。

よくある質問(Q&A)

Q1:仮想通貨の利益が20万円以下なら、何もしなくていいですか?

給与所得者で、仮想通貨を含む雑所得の合計が20万円以下であれば、所得税の確定申告は不要です。ただし、住民税の申告は別途必要な場合があります。お住まいの市区町村にご確認ください。また、医療費控除などで確定申告をする場合は、20万円以下の雑所得も申告が必要です。

Q2:取引履歴を紛失した場合はどうすればいいですか?

利用した取引所にログインすれば、過去の取引履歴をダウンロードできることが多いです。取引所のサポートに問い合わせてみましょう。海外取引所など、履歴の取得が難しい場合は、税理士に相談することをおすすめします。ブロックチェーンの記録から復元できる場合もあります。

Q3:仮想通貨を家族に贈与した場合、税金はかかりますか?

仮想通貨を贈与する側には、贈与時点での時価と取得価額の差額に対して所得税がかかる可能性があります。受け取る側には贈与税がかかる可能性があります(年間110万円の基礎控除あり)。詳しくは税理士にご相談ください。

Q4:仮想通貨の税金を節税する方法はありますか?

合法的な方法として、以下のようなものが考えられます。

  • 利益確定のタイミングを分散して、1年あたりの利益を抑える
  • 必要経費(取引手数料、セミナー参加費、書籍代など)を適切に計上する
  • 損失が出ている仮想通貨を年内に売却して、利益と相殺する
  • ふるさと納税など各種控除を活用する

ただし、脱税行為は厳禁です。不明点は税理士にご相談ください。

Q5:税理士に相談したほうがいいのはどんな場合ですか?

以下のような場合は、税理士への相談をおすすめします。

  • 利益が大きい場合(数百万円以上)
  • 複数の取引所、海外取引所を利用している場合
  • DeFi、NFT、ステーキングなど複雑な取引がある場合
  • 過去に申告漏れがあった可能性がある場合
  • 事業として仮想通貨取引をしている場合
  • 税務調査の対応が必要な場合

Q6:仮想通貨の確定申告を代行してもらうことはできますか?

税理士に確定申告の代行を依頼することは可能です。仮想通貨の税務に詳しい税理士を選ぶことをおすすめします。費用は取引量や複雑さによって異なりますが、数万円〜十数万円程度が目安です。計算ツールのデータを税理士に提供することで、スムーズに進められます。

取引記録の保管と管理の重要性

仮想通貨の税金申告において、取引記録の保管は非常に重要です。適切な記録管理ができていないと、正確な申告ができなくなるだけでなく、税務調査の際に困ることになります。

保管すべき記録の種類

以下の記録は必ず保管しておきましょう。

  • 取引履歴:購入日時、数量、価格、手数料など全ての取引データ
  • 年間取引報告書:国内取引所から毎年送付される報告書
  • 送金記録:取引所間の送金、ウォレットへの送金記録
  • 入出金記録:銀行口座との入出金記録
  • スクリーンショット:取引画面や残高のスクリーンショット
  • 必要経費の領収書:手数料、セミナー、書籍などの領収書

保管期間について

税務上、記録は最低5年間保管する必要があります。ただし、税務調査は過去5〜7年に及ぶことがあるため、7年間保管しておくことをおすすめします。デジタルデータはバックアップを複数箇所に保存し、紙の書類は整理して保管しましょう。

取引所が閉鎖した場合の対処

海外取引所は突然サービスを終了することがあります。利用している取引所の取引履歴は、定期的にダウンロードして保存しておくことが重要です。取引所が閉鎖されてからでは、履歴を取得できなくなる可能性があります。

少なくとも月1回、または四半期ごとに取引履歴をダウンロードする習慣をつけましょう。CSVファイルだけでなく、PDFや画面のスクリーンショットも併せて保存しておくと安心です。

🔰 記録管理のコツ
・取引履歴は月ごとにフォルダを分けて整理する
・クラウドストレージ(Google Drive、Dropboxなど)と外付けHDDの両方に保存
・年末には1年分の記録を整理して、確定申告に備える
・計算ツールに取り込んだデータも別途バックアップを取る

まとめ:正しく理解して適切に申告しよう

この記事では、仮想通貨の税金計算の基礎知識を詳しく解説しました。

📌 この記事のまとめ

  • 仮想通貨の利益は「雑所得」として総合課税(最大約55%)
  • 給与所得者は雑所得20万円超で確定申告が必要
  • 計算方法は「総平均法」と「移動平均法」の2種類
  • 損失の繰越控除はできない(株式との大きな違い)
  • 国税庁のExcelや民間ツールを活用して計算
  • 2026年に税制改正(申告分離課税導入)の可能性
  • 不明点は税理士・税務署に相談

仮想通貨の税制は複雑で、株式投資とは異なるルールが適用されます。特に注意すべきポイントをもう一度整理しておきましょう。

1. 高い税率:仮想通貨の利益は総合課税で最大約55%。株式の約20%と比べると大きな負担になり得ます。大きな利益が出た場合は、税金の金額も相当大きくなる可能性があるため、利益確定のタイミングを慎重に検討しましょう。

2. 損失繰越ができない:今年の損失を来年以降の利益と相殺することができません。これは仮想通貨投資家にとって大きなデメリットです。損失が出た年と利益が出た年で税負担が大きく異なることがあります。

3. 交換時も課税:日本円に換金しなくても、仮想通貨同士の交換で利益確定となります。これを知らずに交換を繰り返すと、想定外の税負担が生じる可能性があります。

4. 記録管理が重要:取引履歴の保管は必須です。特に海外取引所は突然閉鎖されることもあるため、定期的なバックアップを心がけてください。

「知らなかった」では済まされないのが税金です。この記事を参考に、基本的な仕組みを理解し、必要に応じて専門家に相談しながら、適切に申告を行ってください。税制改正の動向にも注目し、最新情報をキャッチアップすることも大切です。

確定申告に向けての準備としては、12月に入ったら年間の取引を振り返り、損益を概算しておくことをおすすめします。年末ギリギリまで取引を続けると、申告時期に計算が追いつかなくなる可能性があるためです。また、計算ツールを使う場合は、事前にデータを整備しておくとスムーズです。初めての確定申告で不安な方も、この記事の内容を参考にしながら一歩ずつ進めていきましょう。

この記事は一般的な知識の解説であり、個別の税務アドバイスではありません。実際の申告にあたっては、税理士や税務署に相談し、正確な情報に基づいて対応してください。確定申告の時期に慌てないよう、早めの準備を心がけましょう。

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この記事を書いた人

はじめまして、管理人のマモルです。 普段はIT関連の仕事をしている40代の「技術解説オタク」です。

このブログは、仮想通貨やNFTの「値段」ではなく、「仕組み」や「面白さ」をゼロから学ぶための教科書です。

「ニュースで聞くけど結局なんなの?」 「怪しくないの?」
そんな疑問を、専門用語を使わずに「図鑑」のように整理して解説します。 私自身、値動きには一喜一憂したくない派。だからこそ、投資の煽りは一切抜きで、技術の革命性だけをフラットにお伝えします。

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