「仮想通貨取引所って何をするところ?」「販売所と取引所の違いがわからない…」「どうやって選べばいいの?」
仮想通貨を始めようとすると、まず「取引所」という言葉に出会います。しかし、その仕組みや役割を正しく理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。
この記事では、仮想通貨取引所の基本的な仕組みと選び方のポイントを、初心者向けにゼロからやさしく解説します。特定の取引所をおすすめすることはしません。あくまで「取引所とは何か」を理解するための教科書としてお読みください。
- 仮想通貨取引所の基本的な役割と仕組み
- 「販売所」と「取引所」の違い
- 板取引やスプレッドなど専門用語の意味
- 取引所を選ぶ際のチェックポイント
- セキュリティ対策と利用時の注意点
なぜ「仮想通貨取引所」がわかりにくいのか

仮想通貨取引所について調べると、多くの人が戸惑いを感じます。その理由を整理してみましょう。
「取引所」と「販売所」という紛らわしい名前
仮想通貨の世界では、「取引所」と「販売所」という2つの言葉が登場します。どちらも仮想通貨を買える場所ですが、仕組みが異なります。
しかも、多くの仮想通貨サービスは「取引所」と「販売所」の両方を提供しているため、「取引所」という会社名で「販売所」機能を使っている、という状況も珍しくありません。この紛らわしさが、初心者を混乱させる原因の一つです。
たとえば、「○○取引所」という名前のサービスを使っていても、アプリの「販売所」タブから購入した場合と、「取引所」タブから購入した場合では、まったく異なる仕組みで取引が行われています。同じサービス内でも、どの機能を使うかによって取引方法が変わるのです。
サービスがたくさんありすぎる
日本国内だけでも、金融庁に登録された暗号資産交換業者は28社以上(2025年時点)存在します。それぞれ特徴や手数料が異なるため、「どれを選べばいいのかわからない」と感じる人が多いのです。
しかも、それぞれの取引所が独自のキャンペーンやサービスを展開しているため、単純に比較することが難しくなっています。「手数料が安い」という点では優れていても、「取扱銘柄が少ない」という欠点があったり、その逆もあったりします。
専門用語が飛び交う
取引所を調べると、スプレッド、板取引、メイカー・テイカー、指値注文・成行注文など、聞き慣れない言葉が登場します。これらを一度に理解しようとすると、頭がパンクしてしまいます。
この記事では、こうした専門用語をできるだけ噛み砕いて説明していきます。専門用語を知らなくても、仕組みが理解できるよう心がけました。
比較サイトが多すぎて逆に迷う
インターネットで「仮想通貨取引所 おすすめ」と検索すると、たくさんの比較サイトが表示されます。しかし、サイトによって順位が異なり、「結局どれがいいの?」と余計に迷ってしまうことも。
比較サイトの多くは、取引所からの紹介料(アフィリエイト)を収益源としています。そのため、どうしてもバイアスがかかりやすいという事情があります。この記事では、特定の取引所をランキング形式で紹介することはしません。代わりに、選ぶ際の「考え方」をお伝えします。
❌ 「おすすめNo.1」の取引所は万人に最適
⭕ 人によって重視するポイント(手数料、取扱銘柄、使いやすさなど)が異なるため、「自分に合った取引所」を選ぶことが大切
まずは基本を押さえよう
取引所選びで大切なのは、まず仕組みを理解することです。仕組みがわかれば、何を基準に選べばいいかも見えてきます。焦って選ぶ必要はありません。じっくりと理解を深めていきましょう。
仮想通貨取引所とは何か?一言でいうと
まず結論から言います。
仮想通貨取引所とは、仮想通貨を売買・交換するためのオンラインサービスのことです。
銀行が「お金を預けたり引き出したりする場所」であるように、仮想通貨取引所は「仮想通貨を買ったり売ったりする場所」です。
正式名称は「暗号資産交換業者」
日本の法律上、仮想通貨取引所を運営する事業者は「暗号資産交換業者」と呼ばれています。この事業を行うには、金融庁・財務局への登録が必要です。
つまり、日本で合法的に仮想通貨の取引サービスを提供するには、国の許可を受けなければなりません。この登録制度は、2017年4月に施行された改正資金決済法によって導入されました。
登録業者は、金融庁のウェブサイトで「暗号資産交換業者登録一覧」として公開されています。取引所を選ぶ際は、必ずこの一覧に掲載されているかどうかを確認しましょう。
暗号資産交換業者:仮想通貨(暗号資産)の売買や交換サービスを提供する事業者。金融庁に登録された事業者のみが、日本国内でこのサービスを提供できる。登録には厳しい審査基準があり、財務状況やセキュリティ体制などがチェックされる。
取引所でできること
仮想通貨取引所では、主に以下のことができます。
- 日本円で仮想通貨を購入する
- 仮想通貨を売却して日本円に換える
- 仮想通貨同士を交換する(ビットコイン→イーサリアムなど)
- 仮想通貨を預ける・引き出す
- 価格チャートを確認する
- 取引履歴を管理する
取引所は、仮想通貨の世界への「入口」ともいえる存在です。日本円しか持っていない人が仮想通貨を手に入れるためには、基本的に取引所を経由する必要があります。
株式の「証券取引所」との違い
株式を売買する「証券取引所」(東京証券取引所など)は、国内に数カ所しかありません。一方、仮想通貨取引所は民間企業が運営するサービスであり、複数の会社が競争しています。
そのため、取引所ごとに手数料や取扱銘柄、使い勝手が異なります。株式投資では証券会社を選ぶように、仮想通貨では取引所を選ぶ必要があるのです。
また、株式市場には取引時間(平日9時〜15時など)がありますが、仮想通貨取引所は24時間365日稼働しています。土日祝日でも、深夜でも取引が可能です。
仮想通貨取引所は「両替所」のようなものです。日本円を外国通貨に両替するように、日本円を仮想通貨に交換できます。ただし、両替所ごとにレートや手数料が異なるように、取引所ごとに条件が違います。空港にある複数の両替ショップの中から、レートの良いところを選ぶイメージに近いかもしれません。
取引所と交換所の違い
「取引所」と似た言葉に「交換所」があります。厳密には同じものを指していますが、法令上は「暗号資産交換業者」という名称が使われています。
一般的には「取引所」という呼び方が広く使われており、この記事でも「取引所」という表現を使っています。
「販売所」と「取引所」の違いを理解する

仮想通貨を売買する方法には、大きく分けて「販売所形式」と「取引所形式」の2つがあります。この違いを理解することが非常に重要です。
販売所形式とは
販売所形式は、運営会社から直接仮想通貨を購入する方法です。
運営会社があらかじめ提示した価格で、すぐに売買が成立します。シンプルでわかりやすいため、初心者にとっては使いやすいのが特徴です。
操作方法もシンプルで、「購入したい金額を入力して、購入ボタンを押す」だけで取引が完了します。株式投資の経験がない人でも、直感的に操作できるでしょう。
ただし、運営会社が利益を上乗せしているため、実質的なコスト(スプレッド)が高くなる傾向があります。たとえば、同じビットコインでも、販売所形式と取引所形式では数万円の価格差がつくこともあります。
取引所形式とは
取引所形式は、ユーザー同士で仮想通貨を売買する方法です。
「売りたい人」と「買いたい人」の希望価格が一致したときに取引が成立します。株式の「板取引」に似た仕組みです。
販売所形式に比べて手数料が安い傾向がありますが、希望価格で取引が成立しない場合もあります。また、操作がやや複雑で、「指値注文」「成行注文」などの知識が必要になります。
| 項目 | 販売所形式 | 取引所形式 |
|---|---|---|
| 取引相手 | 運営会社 | 他のユーザー |
| 価格 | 運営会社が提示 | ユーザー同士で決定 |
| 取引成立 | 即座に成立 | 条件が合えば成立 |
| コスト | スプレッドが広め | 手数料が比較的安い |
| 操作の簡単さ | シンプル | やや複雑 |
| おすすめの人 | 初心者、少額取引 | コストを抑えたい人 |
スプレッドとは
スプレッドとは、「買値」と「売値」の差のことです。
たとえば、ある仮想通貨の買値が100万円、売値が98万円だとします。この場合、スプレッドは2万円です。買った瞬間に売ると、2万円の損失が発生することになります。
販売所形式では、このスプレッドが広い(差が大きい)傾向があります。これが運営会社の収益源の一つになっています。販売所の手数料が「無料」と表示されていても、スプレッドという形で実質的なコストが発生しているのです。
スプレッドの幅は、仮想通貨の種類や相場の状況によっても変動します。価格変動が激しい時期には、スプレッドが広がることがあります。
スプレッド:売値と買値の価格差。この差が大きいほど、取引の実質的なコストが高くなる。販売所形式では手数料が「無料」と表示されていても、スプレッドとして実質的なコストがかかっている場合がある。
板取引とは
取引所形式で使われる「板取引」について、もう少し詳しく説明します。
板取引では、「買いたい価格と数量」「売りたい価格と数量」の一覧(これを「板」と呼びます)が表示されます。株式投資をしている人にはおなじみの画面かもしれません。
たとえば、以下のような表示になります。
- 売り注文:100万円で0.5BTC売りたい人がいる
- 売り注文:99.5万円で0.3BTC売りたい人がいる
- 買い注文:99万円で0.4BTC買いたい人がいる
- 買い注文:98.5万円で0.2BTC買いたい人がいる
このとき、「99.5万円で買います」という注文を出せば、99.5万円で売りたい人とマッチングして取引が成立します。
指値注文と成行注文
取引所形式では、注文方法を選ぶことができます。
指値注文:自分で価格を指定する注文方法です。「100万円で買いたい」と指定すると、100万円以下の売り注文が出たときに取引が成立します。希望価格で取引できますが、条件が合わなければ成立しません。
成行注文:価格を指定せず、その時点で最も有利な価格で即座に取引する方法です。すぐに取引が成立しますが、想定より不利な価格になることもあります。
メイカーとテイカー
取引所形式の手数料は、「メイカー」と「テイカー」で異なる場合があります。
メイカー(Maker):板に新しい注文を追加する人。指値注文で、すぐには成立しない価格で注文を出した場合、メイカーとなります。市場に流動性を「作る」存在です。
テイカー(Taker):板にある注文を「取る」人。成行注文や、すぐに成立する指値注文を出した場合、テイカーとなります。市場の流動性を「取る」存在です。
多くの取引所では、メイカー手数料のほうがテイカー手数料より安く設定されています。これは、板に注文を出してくれるメイカーが市場の活性化に貢献しているためです。
最初は販売所形式で少額から始めて、操作に慣れてきたら取引所形式を使ってみる、という流れがおすすめです。いきなり複雑な板取引を使う必要はありません。
多くのサービスは両方を提供している
紛らわしいことに、多くの仮想通貨サービスは「販売所」と「取引所」の両方の機能を提供しています。
そのため、「○○取引所」という名前のサービスでも、実際には販売所形式で取引していた、ということがあり得ます。
サービスを利用する際は、自分がどちらの形式で取引しているのかを確認することが大切です。アプリやウェブサイトで「販売所」「取引所」というタブが分かれていることが多いので、どちらを使っているか意識するようにしましょう。
取引所を選ぶ際のポイント

仮想通貨取引所を選ぶ際に確認すべきポイントを解説します。
ポイント1:金融庁に登録されているか
最も重要なのは、その取引所が金融庁に登録された暗号資産交換業者かどうかです。
登録されていない事業者は、日本国内で合法的にサービスを提供することができません。登録業者は、金融庁のウェブサイトで確認できます。
登録業者には、以下のような義務が課されています。
- 顧客資産と会社資産の分別管理
- 本人確認(KYC)の実施
- セキュリティ対策の実施
- 財務諸表の公開
- 苦情処理体制の整備
海外の取引所を日本から利用することは、法的なリスクがあります。また、トラブルが発生した際に日本の法律で保護されない可能性があります。金融庁は、無登録業者に対して警告を発しています。
ポイント2:取扱銘柄
取引所によって、取り扱っている仮想通貨の種類と数が異なります。
ビットコインやイーサリアムのような主要な銘柄はほとんどの取引所で扱っていますが、マイナーな銘柄は取り扱いが限られることがあります。
自分が取引したい銘柄を扱っているかどうか、事前に確認しましょう。また、将来的にさまざまな銘柄を取引したい場合は、取扱銘柄数が多い取引所を選ぶとよいでしょう。
ただし、銘柄数が多ければ良いというわけでもありません。信頼性の低い銘柄が多く上場していることもあります。日本の取引所は、金融庁の規制により厳選された銘柄のみを扱う傾向があります。
ポイント3:手数料とスプレッド
取引にかかるコストは、取引所選びの重要な要素です。
手数料には以下のような種類があります。
- 取引手数料:売買時にかかる手数料
- 入金手数料:日本円を入金する際の手数料
- 出金手数料:日本円を出金する際の手数料
- 送金手数料:仮想通貨を他のウォレットに送る際の手数料
また、販売所形式を利用する場合は、スプレッドも実質的なコストとして考慮する必要があります。
注意すべきは、「取引手数料無料」と書いてあっても、スプレッドが広い場合があることです。トータルでかかるコストを把握することが大切です。
ポイント4:セキュリティ対策
過去に取引所がハッキングされ、顧客の仮想通貨が盗まれた事件がありました。セキュリティ対策は非常に重要です。
確認すべきポイント:
- 二段階認証に対応しているか
- コールドウォレット(インターネットから切り離した保管)を使用しているか
- 過去にセキュリティ事故がないか
- 分別管理(顧客資産と会社資産を分けて管理)を行っているか
- 資産の補償制度があるか
ポイント5:使いやすさ
初心者にとって、操作のしやすさは重要です。
アプリやウェブサイトのデザイン、操作の流れは取引所ごとに異なります。可能であれば、口座開設前にデモ画面や公式サイトで使い勝手を確認するとよいでしょう。
チャート機能や注文画面のわかりやすさ、アプリの動作速度なども、日々の取引に影響します。
ポイント6:サポート体制
困ったときに頼れるサポートがあるかも確認しましょう。
- 日本語でのサポートがあるか
- 問い合わせ方法(メール、チャット、電話など)
- FAQやヘルプの充実度
- 対応時間(24時間対応かどうか)
- 金融庁に登録されているか
- 取引したい銘柄を扱っているか
- 手数料やスプレッドは許容範囲か
- セキュリティ対策は十分か
- 操作は自分にとって使いやすいか
- 困ったときに相談できるか
セキュリティについて詳しく理解する
仮想通貨取引所のセキュリティは非常に重要なテーマです。もう少し詳しく見ていきましょう。
コールドウォレットとホットウォレット
仮想通貨の保管方法には、コールドウォレットとホットウォレットがあります。
ホットウォレット:インターネットに接続された状態で仮想通貨を保管する方法です。すぐに取引できる便利さがありますが、ハッキングのリスクがあります。
コールドウォレット:インターネットから切り離した状態で仮想通貨を保管する方法です。物理的にオフラインで管理されるため、ハッキングされるリスクが極めて低くなります。
信頼できる取引所は、顧客の資産の大部分をコールドウォレットで保管し、日々の取引に必要な分だけをホットウォレットで管理しています。
ホットウォレットは「お財布に入れて持ち歩くお金」、コールドウォレットは「金庫にしまっておくお金」のようなものです。普段使う分だけを財布に入れ、大部分は金庫に保管するのが安全です。
二段階認証の仕組み
二段階認証(2FA)は、パスワードに加えてもう一つの認証を求めるセキュリティ対策です。
一般的な方法として、以下があります。
- SMS認証:携帯電話にショートメッセージでコードが届く
- 認証アプリ:Google AuthenticatorやAuthyなどのアプリでコードを生成
- メール認証:登録メールアドレスにコードが届く
認証アプリを使う方法が、最も安全性が高いとされています。SMS認証は、電話番号の乗っ取り(SIMスワップ攻撃)によって突破される可能性があるためです。
過去のセキュリティ事故
日本でも、過去に大きなセキュリティ事故がありました。2018年には、ある取引所から約580億円相当の仮想通貨が流出する事件が発生しました。
この事件をきっかけに、金融庁は取引所への規制を強化しました。現在の登録業者は、以前よりも厳しいセキュリティ基準を満たすことが求められています。
ただし、どれだけセキュリティが強化されても、100%安全ということはありません。自分でもセキュリティ意識を持つことが重要です。
取引所の利用の流れ
実際に取引所を利用する際の一般的な流れを解説します。
ステップ1:口座開設の申し込み
まず、利用したい取引所のウェブサイトやアプリから口座開設の申し込みを行います。
メールアドレスの登録、パスワードの設定などが必要です。この段階では、まだ取引はできません。
ステップ2:本人確認
日本の取引所では、本人確認(KYC)が法律で義務付けられています。
運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書を提出する必要があります。スマートフォンで撮影してアップロードする方法が一般的です。最近は、本人の顔と身分証を同時に撮影する「eKYC」という方法も普及しています。
本人確認の審査には、数時間から数日かかることがあります。急いでいる場合は、この点も考慮しましょう。
ステップ3:入金
本人確認が完了したら、日本円を入金します。
入金方法は取引所によって異なりますが、一般的には以下の方法があります。
- 銀行振込:指定の口座に振り込む(反映に時間がかかることも)
- クイック入金:提携銀行のネットバンキングから即時入金
- コンビニ入金:コンビニで現金を入金
ステップ4:仮想通貨の購入
入金が反映されたら、仮想通貨を購入できます。
販売所形式であれば、購入したい銘柄と金額を選んで「購入」ボタンを押すだけです。取引所形式の場合は、価格と数量を指定して注文を出します。
ステップ5:保管または出金
購入した仮想通貨は、取引所内で保管するか、自分のウォレットに移すことができます。
また、仮想通貨を売却して日本円に換え、銀行口座に出金することも可能です。出金には手数料がかかることが多く、反映にも数日かかる場合があります。
- 口座開設:メールアドレスで登録
- 本人確認:身分証明書を提出
- 入金:日本円を取引所に送金
- 購入:仮想通貨を買う
- 保管・出金:管理または換金
取引所を利用する際の注意点
取引所を利用する際に知っておくべき注意点をまとめます。
取引所に預けっぱなしにするリスク
取引所に仮想通貨を預けている場合、取引所がハッキングされると資産を失うリスクがあります。
また、取引所が経営破綻した場合、預けていた資産が返ってこない可能性もあります。実際に、海外では取引所の破綻により顧客が資産を失った事例があります。
長期的に保管する場合は、自分で管理するウォレット(特にハードウェアウォレット)に移すことを検討する人もいます。ただし、自己管理にも紛失などのリスクがあるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
二段階認証は必ず設定する
二段階認証は、パスワードに加えてもう一つの認証(スマートフォンアプリのコードなど)を求める仕組みです。
不正アクセスを防ぐために、必ず設定しましょう。設定していない場合、パスワードが漏れただけで資産を失う可能性があります。
フィッシング詐欺に注意
取引所を装った偽サイトや偽メールで、ログイン情報を盗もうとする詐欺があります。
URLを必ず確認し、不審なメールのリンクはクリックしないようにしましょう。公式アプリやブックマークからアクセスする習慣をつけることが大切です。
取引所から「緊急」「今すぐ確認してください」といった不安を煽るメールが届いた場合は、特に注意が必要です。直接公式サイトにアクセスして確認しましょう。
税金がかかることを忘れない
仮想通貨の売買で利益が出た場合、税金がかかります。日本では「雑所得」として課税され、確定申告が必要になる場合があります。
取引履歴は取引所からダウンロードできることが多いので、記録を残しておきましょう。年間の利益が20万円を超える場合は、確定申告が必要になることがあります。
税金の計算は複雑になることがあります。仮想通貨同士の交換でも課税対象になるなど、知らないと損をする可能性も。わからない場合は、税理士や専門家に相談することをおすすめします。
余裕資金で取引する
仮想通貨の価格は大きく変動します。生活に必要なお金を使って取引するのは避けましょう。
「なくなっても生活に困らない範囲」で取引することが大切です。投資は自己責任であり、損失が出ても誰も補填してくれません。
よくある質問(Q&A)
仮想通貨取引所について、よくある質問にお答えします。
Q1:口座開設に費用はかかりますか?
多くの取引所では、口座開設は無料です。維持費もかからないことがほとんどです。
ただし、取引時の手数料やスプレッド、入出金時の手数料は別途発生する場合があります。
Q2:複数の取引所に口座を開設してもいいですか?
はい、複数の取引所に口座を開設することは可能です。法律上の制限はありません。
取引所ごとに取扱銘柄や手数料が異なるため、用途に応じて使い分ける人もいます。また、一つの取引所に問題が発生した場合のリスク分散にもなります。
Q3:海外の取引所は使えますか?
海外の取引所を日本から利用することは、法的なリスクがあります。
金融庁に登録されていない取引所は、日本の法律による保護を受けられない可能性があります。また、トラブルが発生した際の対応が困難になることがあります。日本語でのサポートがない場合も多いです。
Q4:いくらから始められますか?
取引所によって異なりますが、数百円程度から購入できるところも多いです。
ビットコインは1単位が高額ですが、小数点以下の単位(0.001BTCなど)で購入できるため、少額から始めることが可能です。最低購入金額は取引所によって異なるので、事前に確認しましょう。
Q5:本人確認はなぜ必要ですか?
日本の法律により、暗号資産交換業者は本人確認(KYC)を行うことが義務付けられています。
これは、マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与を防ぐためです。本人確認を行わない取引所は、日本の規制に適合していない可能性があります。
Q6:取引所が倒産したらどうなりますか?
取引所が倒産した場合、預けていた資産が返ってこない可能性があります。
日本の登録業者は、顧客資産と会社資産を分けて管理する「分別管理」が義務付けられていますが、完全な保証があるわけではありません。
大きな金額を預ける場合は、自分のウォレットに移すことも検討しましょう。また、複数の取引所に分散して保管するという方法もあります。
Q7:取引所のアプリは安全ですか?
公式アプリであれば、基本的には安全です。ただし、以下の点に注意しましょう。
- 必ず公式サイトからダウンロードする(偽アプリに注意)
- アプリは常に最新版にアップデートする
- スマートフォン自体のセキュリティ対策も行う
まとめ:取引所の仕組みを理解して選ぼう
この記事では、仮想通貨取引所の基本的な仕組みと選び方について解説しました。
- 仮想通貨取引所は、仮想通貨を売買・交換するオンラインサービス
- 日本で合法的に運営するには金融庁への登録が必要
- 「販売所形式」は運営会社から直接購入、「取引所形式」はユーザー同士で売買
- 販売所はシンプルだがスプレッドが広め、取引所は手数料が安めだがやや複雑
- 選ぶ際は、登録状況、取扱銘柄、手数料、セキュリティ、使いやすさを確認
- 二段階認証は必ず設定し、フィッシング詐欺に注意
- 取引所に預けっぱなしにするリスクも理解しておく
- 仮想通貨の利益には税金がかかることを忘れない
仮想通貨取引所は、仮想通貨の世界への入口です。しかし、どの取引所が「最良」かは、人によって異なります。
この記事では、特定の取引所をおすすめすることはしていません。大切なのは、仕組みを理解した上で、自分に合った取引所を選ぶことです。
取引所を選ぶ際は、一つの情報源だけでなく、複数の視点から情報を集めることをおすすめします。また、いきなり大きな金額を扱うのではなく、少額から始めて操作に慣れることが大切です。
仮想通貨の基本的な仕組みやセキュリティについて知りたい方は、当ブログの他の記事もぜひ参考にしてください。

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