仮想通貨の恐怖指数(Fear and Greed Index)は、市場の投資家心理を数値化した重要な指標です。「恐怖」の時に買い、「強欲」の時に売るという投資格言に基づき、多くのトレーダーが活用しています。本記事では、恐怖指数の見方から実践的な使い方まで詳しく解説します。
恐怖指数(Fear and Greed Index)とは?

基本概念
Fear and Greed Index(恐怖と欲望指数)は、仮想通貨市場の投資家心理(センチメント)を数値化した指標です。2018年にAlternative.meが開発し、0から100のスケールで市場の「恐怖」と「強欲」の度合いを表します。
Fear and Greed Indexの基本情報
- 開発元:Alternative.me(2018年)
- スケール:0〜100
- 更新頻度:毎日更新
- 対象:主にビットコイン市場
- 目的:市場センチメントの可視化
なぜ恐怖指数が重要なのか
投資の世界には「他人が恐怖している時に買い、他人が強欲な時に売れ」という格言があります。恐怖指数は、この格言を実践するための客観的な指標となります。感情に左右されやすい仮想通貨市場において、冷静な投資判断をサポートしてくれます。
恐怖指数の見方(5段階分類)
数値の意味
Fear and Greed Indexは、投資家の心理状態を5つの段階に分類しています。
| 数値 | 状態 | 英語表記 | 市場の傾向 |
|---|---|---|---|
| 0〜25 | 極度の恐怖 | Extreme Fear | パニック売り、底値圏の可能性 |
| 26〜46 | 恐怖 | Fear | 弱気相場、慎重な投資家が多い |
| 47〜52 | 中立 | Neutral | 方向感のない相場 |
| 53〜74 | 強欲 | Greed | 強気相場、買いが優勢 |
| 75〜100 | 極度の強欲 | Extreme Greed | 過熱感、調整の可能性 |
極端な数値に注目
特に注目すべきは「Extreme(極度)」が付く両極端の数値です。0〜25の「極度の恐怖」と75〜100の「極度の強欲」は、相場の転換点を示唆することが多いため、トレード判断の重要なシグナルとなります。
数値の解釈ポイント
- 0〜25(極度の恐怖):多くの投資家がパニック売りしている状態。長期的には買いのチャンスとなる可能性
- 75〜100(極度の強欲):市場が過熱している状態。調整が入る可能性が高く、新規買いは慎重に
恐怖指数の構成要素

指数を構成する6つの要素
Fear and Greed Indexは、以下の6つの要素を組み合わせて算出されています。
| 要素 | 比重 | 内容 |
|---|---|---|
| ボラティリティ | 25% | 価格変動の大きさ |
| 市場モメンタム/取引量 | 25% | 取引の勢いと出来高 |
| SNSセンチメント | 15% | Twitter等での言及数と内容 |
| アンケート調査 | 15% | 投資家へのアンケート結果 |
| ビットコインドミナンス | 10% | BTCの市場占有率 |
| Google検索トレンド | 10% | 「ビットコイン」等の検索量 |
各要素の詳細
1. ボラティリティ(25%)
ビットコインの価格変動の大きさを測定します。急激な価格下落は恐怖を示し、指数を下げる要因となります。過去30日間・90日間の平均値と比較して算出されます。
2. 市場モメンタム/取引量(25%)
現在の取引量と市場のモメンタム(勢い)を、過去の平均と比較します。高い取引量は投資家の活発な参加を示し、指数を上げる要因となります。
3. SNSセンチメント(15%)
Twitter(X)を中心としたSNSでの仮想通貨関連の投稿数と、その内容(ポジティブ/ネガティブ)を分析します。話題性の高さと感情傾向を測定しています。
4. アンケート調査(15%)
投資家を対象としたアンケート調査の結果を反映します。市場参加者の直接的な心理状態を把握するためのデータです。
5. ビットコインドミナンス(10%)
仮想通貨市場全体におけるビットコインの市場占有率です。ドミナンスが高い時は「安全資産への逃避」を示し、恐怖が高まっている可能性があります。
6. Google検索トレンド(10%)
「ビットコイン」「暗号資産」などの検索ボリュームを追跡します。検索数の急増は市場への関心の高まりを示します。
恐怖指数の使い方・活用方法
1. 逆張りシグナルとして活用
恐怖指数の最も一般的な使い方は、逆張りシグナルとしての活用です。
逆張り戦略の基本
- 0〜25(極度の恐怖):買いのチャンスを探る
- 75〜100(極度の強欲):利益確定や新規買いの見送りを検討
※ただし、指数だけで判断せず、他の分析と組み合わせることが重要です。
2. 毎日の環境認識に活用
多くのトレーダーは、毎朝の環境認識の第一歩として恐怖指数を確認しています。その日の市場センチメントを把握することで、トレード戦略の方向性を決める参考にできます。
3. ダイバージェンスの活用
ダイバージェンスとは、価格と指数の動きが乖離する現象です。例えば、価格が下落しているのに恐怖指数が上昇している場合、売り圧力の枯渇を示している可能性があります。
ダイバージェンスの例
2025年3月〜5月、ビットコイン価格は下落を続けていましたが、恐怖指数は底値を割り込めず右肩上がりとなりました。結果的に価格は反発上昇し、9万ドルを超えています。このように、価格と指数の乖離は相場転換のシグナルとなることがあります。
4. 長期投資の参考指標
長期投資家にとって、恐怖指数は積立投資の増額タイミングを判断する参考になります。「極度の恐怖」時に通常より多めに投資することで、長期的なリターンを向上させる可能性があります。
5. 利益確定のタイミング判断
「極度の強欲」状態が続いている時は、保有ポジションの一部を利益確定することを検討するタイミングかもしれません。相場が過熱している状態では、いつ調整が入ってもおかしくありません。
恐怖指数の確認方法
主な確認サイト
| サイト | URL | 特徴 |
|---|---|---|
| Alternative.me | alternative.me/crypto/fear-and-greed-index/ | オリジナル開発元、履歴チャートあり |
| CoinMarketCap | coinmarketcap.com | 大手サイト、他の情報も豊富 |
| CoinStats | coinstats.app | モバイルアプリでも確認可能 |
| Binance | binance.com | 取引所内で確認可能 |
確認のタイミング
恐怖指数は毎日更新されるため、朝のルーティンとして確認するのがおすすめです。トレード前に市場センチメントを把握しておくことで、より冷静な判断ができます。
恐怖指数を使う際の注意点
1. 予測ではなく反応的な指標
恐怖指数は、市場の現在の心理状態を示すものであり、将来の価格を予測するものではありません。過去のデータに基づいて算出されるため、常に遅行性があることを理解しておく必要があります。
2. 単独での判断は危険
恐怖指数だけを頼りにトレードするのは危険です。テクニカル分析、ファンダメンタル分析、その他の指標と組み合わせて総合的に判断することが重要です。
注意すべきポイント
- 「極度の恐怖」でもさらに下落することがある
- 「極度の強欲」でもさらに上昇することがある
- 相場のトレンドを無視した逆張りは大きな損失につながる可能性
- 短期トレードには向かない場合がある
3. 主にビットコイン向け
Fear and Greed Indexは主にビットコイン市場を対象としています。アルトコインに投資する場合は、その銘柄固有の要因も考慮する必要があります。
4. 極端な数値が続くこともある
「極度の恐怖」や「極度の強欲」の状態が、数週間から数ヶ月続くこともあります。極端な数値が出たからといって、すぐに相場が反転するとは限りません。
恐怖指数の歴史的事例

2020年3月(コロナショック)
新型コロナウイルスのパンデミックにより、恐怖指数は一時10未満まで低下しました。この「極度の恐怖」状態で購入した投資家は、その後の大幅な上昇で大きな利益を得ました。
2021年11月(史上最高値)
ビットコインが約69,000ドルの史上最高値を記録した時期、恐怖指数は80を超える「極度の強欲」状態が続いていました。その後、価格は大幅に調整されました。
2022年(仮想通貨の冬)
Terra/LUNAの崩壊やFTXの破綻など、複数の危機が発生した2022年は、恐怖指数が長期間にわたって低い水準で推移しました。
恐怖指数とトレード戦略
初心者向け戦略
投資初心者は、恐怖指数を「エントリーを控えるべきタイミング」の判断に使うのがおすすめです。「極度の強欲」状態での新規買いを避けるだけでも、高値掴みのリスクを減らせます。
中級者向け戦略
ある程度経験を積んだ投資家は、恐怖指数を積立投資の調整に活用できます。例えば、「極度の恐怖」時は通常の2倍、「極度の強欲」時は通常の半分など、メリハリをつけた投資が可能です。
上級者向け戦略
上級トレーダーは、恐怖指数のダイバージェンスや、他の指標との組み合わせでトレードシグナルを生成することがあります。ただし、これには十分な経験と知識が必要です。
他のセンチメント指標との比較
VIX(株式市場の恐怖指数)
VIXは株式市場の恐怖指数として知られ、S&P500のオプション価格から算出されます。仮想通貨のFear and Greed Indexとは算出方法が異なりますが、市場心理を測る点では共通しています。
ファンディングレート
仮想通貨先物市場のファンディングレートも、市場センチメントを測る指標として使われます。プラスが続くと強気、マイナスが続くと弱気のセンチメントを示唆します。
オンチェーン指標
MVRV(Market Value to Realized Value)やSOPR(Spent Output Profit Ratio)などのオンチェーン指標も、市場センチメントの分析に役立ちます。
恐怖指数の限界と補完指標
恐怖指数の限界
- 過去データに基づくため遅行性がある
- アルトコイン固有の動きは反映されない
- マクロ経済要因は直接反映されない
- 市場構造の変化に対応が遅れることがある
組み合わせるべき指標
| 指標 | 種類 | 役割 |
|---|---|---|
| 移動平均線 | テクニカル | トレンド方向の確認 |
| RSI | テクニカル | 買われすぎ/売られすぎの確認 |
| 出来高 | テクニカル | トレンドの強さの確認 |
| BTCドミナンス | マーケット | 資金フローの把握 |
| ニュース | ファンダメンタル | 材料の確認 |
恐怖指数を使った実践的なトレード手法
手法1:極端な数値での段階的エントリー
恐怖指数が極端な数値を示した時に、一度にすべての資金を投入するのではなく、段階的にエントリーする手法です。
段階的エントリーの例(買いの場合)
- 恐怖指数25以下:投資予定額の25%をエントリー
- 恐怖指数20以下:追加で25%をエントリー
- 恐怖指数15以下:追加で25%をエントリー
- 恐怖指数10以下:残り25%をエントリー
この手法のメリットは、底値を完璧に当てなくても、平均取得単価を下げられる点です。相場がどこまで下落するか分からない状況でも、リスクを分散しながらエントリーできます。
手法2:恐怖指数と移動平均線の組み合わせ
恐怖指数だけでなく、テクニカル分析と組み合わせることで、より精度の高いシグナルを得ることができます。
- 買いシグナル:恐怖指数25以下 + 価格が200日移動平均線より上
- 強い買いシグナル:恐怖指数15以下 + RSI30以下 + 価格がサポートライン付近
- 売りシグナル:恐怖指数75以上 + 価格が200日移動平均線から大きく乖離
手法3:時間軸を意識した活用
恐怖指数は、投資の時間軸によって活用方法が異なります。
| 時間軸 | 活用方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 短期(数日〜数週間) | 極端な数値での逆張り | ダマシが多い、ストップロス必須 |
| 中期(数週間〜数ヶ月) | 積立金額の調整 | トレンドの確認が重要 |
| 長期(数ヶ月〜数年) | 大底での追加投資 | ファンダメンタルズの確認 |
手法4:ダイバージェンスを活用したトレード
価格と恐怖指数のダイバージェンスは、相場転換の強力なシグナルになることがあります。
- 強気のダイバージェンス:価格が安値を更新しても、恐怖指数が前回の安値を更新しない → 売り圧力の枯渇を示唆
- 弱気のダイバージェンス:価格が高値を更新しても、恐怖指数が前回の高値を更新しない → 買い圧力の枯渇を示唆
ダイバージェンスが発生した場合は、他の指標でも確認を行い、エントリーポイントを慎重に見極めることが重要です。
恐怖指数の読み解き方:上級編
数値の推移パターン
恐怖指数は単独の数値だけでなく、その推移パターンも重要な情報を含んでいます。
- 急激な下落:短期間で恐怖指数が急落した場合、パニック売りが発生している可能性。反発も急激になることが多い
- 緩やかな上昇:恐怖指数がゆっくりと上昇している場合、強気相場が形成されている可能性
- 高値圏での横ばい:恐怖指数が75以上で横ばいが続く場合、調整のタイミングが近い可能性
- 低値圏での横ばい:恐怖指数が25以下で横ばいが続く場合、底値形成中の可能性
相場サイクルと恐怖指数の関係
仮想通貨市場は、強気相場(ブルマーケット)と弱気相場(ベアマーケット)のサイクルを繰り返します。恐怖指数は、このサイクルの各段階で特徴的な動きを見せます。
相場サイクルと恐怖指数
- 底値形成期:恐怖指数が長期間「極度の恐怖」に留まる
- 上昇初期:恐怖指数が徐々に「恐怖」から「中立」へ移行
- 上昇中期:恐怖指数が「強欲」領域で推移
- 天井形成期:恐怖指数が「極度の強欲」で長期間推移
- 下落期:恐怖指数が急速に低下
マクロ経済との関連
恐怖指数は、マクロ経済イベントにも影響を受けます。以下のようなイベント時には、恐怖指数の動きに特に注意が必要です。
- FRB(米連邦準備制度)の金利決定
- CPI(消費者物価指数)の発表
- 雇用統計の発表
- 仮想通貨関連の規制ニュース
- 大手取引所や企業の破綻ニュース
恐怖指数の限界を補う分析手法
オンチェーン分析との組み合わせ
恐怖指数の限界を補うために、オンチェーン分析を組み合わせることが効果的です。
| オンチェーン指標 | 意味 | 恐怖指数との組み合わせ |
|---|---|---|
| MVRV | 時価総額と実現時価総額の比率 | 低MVRV + 極度の恐怖 = 強い買いシグナル |
| SOPR | 売却時の損益比率 | SOPR1未満 + 恐怖 = 損切り売りの枯渇 |
| 取引所流入量 | 取引所へのBTC送金量 | 流入減少 + 恐怖 = 売り圧力の低下 |
| 長期保有者の動向 | 1年以上保有のBTC | 蓄積増加 + 恐怖 = 底値圏の可能性 |
テクニカル分析との組み合わせ
恐怖指数とテクニカル分析を組み合わせることで、より精度の高いトレード判断が可能になります。
- サポート/レジスタンス:恐怖指数の極端な数値が、重要な価格帯と重なる場合は特に注目
- トレンドライン:恐怖指数が極端でも、トレンドラインを下抜けている場合は慎重に
- ボリュームプロファイル:出来高の多い価格帯と恐怖指数の組み合わせで、反転ポイントを特定
恐怖指数に関する誤解と真実
誤解1:恐怖指数が低ければ必ず買い時
真実:恐怖指数が低くても、相場が底を打ったとは限りません。「落ちるナイフを掴む」ことになり、さらなる下落に巻き込まれる可能性があります。恐怖指数は参考指標の一つであり、他の分析と組み合わせることが重要です。
誤解2:恐怖指数は将来の価格を予測できる
真実:恐怖指数は現在の市場センチメントを示すものであり、予測ツールではありません。過去のデータに基づいて算出されるため、常に遅行性があります。
誤解3:プロのトレーダーは恐怖指数だけで判断する
真実:プロのトレーダーは、恐怖指数を含む多数の指標を組み合わせて判断します。恐怖指数は、総合的な分析の一部に過ぎません。
誤解4:恐怖指数は全ての仮想通貨に当てはまる
真実:Fear and Greed Indexは主にビットコイン市場を対象としています。アルトコインは独自の動きをすることがあり、恐怖指数だけでは判断できません。
恐怖指数を活用した投資計画の立て方
ステップ1:投資ルールの設定
恐怖指数を活用するにあたり、まず明確な投資ルールを設定しましょう。
- どの数値で買い/売りを検討するか
- 一度にどれくらいの金額を投資するか
- 他のどの指標と組み合わせるか
- ストップロスをどこに設定するか
ステップ2:記録をつける
恐怖指数と自分のトレード結果を記録することで、パターンを学び、戦略を改善できます。日付、恐怖指数の数値、エントリー/エグジット価格、結果などを記録しましょう。
ステップ3:定期的な振り返り
月に一度は、恐怖指数を活用したトレードの振り返りを行いましょう。うまくいった点、改善すべき点を分析し、戦略をアップデートしていきます。
2026年の恐怖指数の動向
2026年の市場環境と恐怖指数
2026年の仮想通貨市場は、ビットコインETFの定着やトランプ政権下での規制緩和期待から、比較的安定した相場環境となっています。恐怖指数は2025年後半から「中立」から「強欲」の範囲で推移することが多くなっています。
2026年の恐怖指数トレンド
- ビットコインETFへの資金流入により、極端な「恐怖」は減少傾向
- 機関投資家の参入増加で、市場の成熟度が向上
- 半減期後の相場として、「強欲」領域での推移が増加
- マクロ経済イベント(FRB政策など)への反応は依然として敏感
2025年〜2026年の重要なセンチメント変化
2025年から2026年にかけて、いくつかの重要な局面で恐怖指数が大きく動きました。
| 時期 | イベント | 恐怖指数 | その後の動き |
|---|---|---|---|
| 2025年3月 | BTC調整局面 | 25前後 | 底値圏を形成後、反発 |
| 2025年11月 | 大統領選後の上昇 | 80超 | 高値圏での調整 |
| 2025年12月 | 10万ドル突破 | 75前後 | 「強欲」維持 |
恐怖指数のアラート設定と活用ツール
恐怖指数の通知を受け取る方法
恐怖指数が特定の数値に達した時にアラートを受け取ることで、投資機会を逃さずに済みます。
- Alternative.me公式サイト:日次更新をメールで受け取る設定が可能
- TradingView:カスタムアラートを設定できる(Fear and Greed指標を追加)
- Twitter/X:@BitcoinFear アカウントをフォローすると日次更新を確認可能
- 仮想通貨アプリ:CoinStatsやBlockfolioなどでプッシュ通知を設定
API活用による自動化
プログラミングができる方は、Alternative.meが提供するAPIを使って、恐怖指数データを自動取得することも可能です。Pythonなどを使って、特定の数値でメール通知を送るシステムを構築している投資家もいます。
初心者が犯しがちな間違いと対策
間違い1:恐怖指数だけで売買を決める
恐怖指数が「極度の恐怖」を示していても、それだけを理由に全力買いするのは危険です。必ず他の指標(移動平均線、RSI、出来高など)と組み合わせて判断しましょう。
間違い2:すぐに結果を求める
恐怖指数を活用した投資は、短期では成果が出にくいことがあります。「極度の恐怖」で買っても、さらに下落が続くこともあります。時間軸を長めに設定し、忍耐強く待つことが重要です。
間違い3:感情的な判断をしてしまう
恐怖指数が「極度の恐怖」の時こそ、自分自身も恐怖を感じているはずです。その状況で買うのは心理的に難しいものです。事前にルールを決めておき、機械的に実行することが大切です。
間違い4:アルトコインに無条件で適用する
恐怖指数は主にビットコイン市場を対象としています。アルトコインは独自の動きをすることが多いため、恐怖指数だけで判断すると失敗するリスクがあります。各銘柄の固有要因も必ず確認しましょう。
恐怖指数と他の金融市場との関連性
株式市場のVIXとの違い
株式市場には「VIX(恐怖指数)」という類似の指標があります。VIXはS&P500のオプション価格から算出される「将来のボラティリティ予測」である一方、仮想通貨のFear and Greed Indexは「現在のセンチメント」を測定します。
| 項目 | 仮想通貨Fear and Greed | 株式VIX |
|---|---|---|
| 算出方法 | 複数要素の組み合わせ | オプション価格から算出 |
| 対象 | 主にビットコイン | S&P500 |
| 数値の意味 | 0=恐怖、100=強欲 | 高い=恐怖、低い=安心 |
| 更新頻度 | 1日1回 | リアルタイム |
仮想通貨と株式市場の相関
近年、ビットコインと米国株式市場の相関が高まっています。そのため、VIXが急上昇(株式市場の恐怖増大)した時に、仮想通貨市場でも売りが増え、Fear and Greed Indexが低下することがあります。両市場の恐怖指数を併せてチェックすることで、より広い視点で市場センチメントを把握できます。
よくある質問
Q. 恐怖指数が0になったら必ず買い時?
必ずしもそうとは限りません。「極度の恐怖」状態でもさらに下落することがあります。恐怖指数は参考指標の一つであり、他の分析と組み合わせて判断することが重要です。
Q. どのくらいの頻度で確認すべき?
毎日1回、朝のルーティンとして確認するのがおすすめです。短期トレーダーはより頻繁に、長期投資家は週1回程度でも十分です。
Q. アルトコインにも使える?
Fear and Greed Indexは主にビットコイン市場を対象としていますが、仮想通貨市場全体のセンチメントを把握する参考にはなります。ただし、アルトコイン固有の要因は別途分析が必要です。
Q. 過去のデータは見れる?
Alternative.meのサイトでは、過去の恐怖指数の推移をチャートで確認できます。過去のデータを分析することで、相場転換点との相関を学ぶことができます。
Q. 日本語で確認できるサイトはある?
主な恐怖指数サイトは英語ですが、数値とグラフは直感的に理解できます。日本語の解説記事も多数あるため、使い方を学ぶのに困ることはないでしょう。
まとめ
この記事では、仮想通貨の恐怖指数(Fear and Greed Index)について詳しく解説しました。
- Fear and Greed Indexは市場の投資家心理を0〜100で数値化した指標
- 0〜25が「極度の恐怖」、75〜100が「極度の強欲」を示す
- ボラティリティ、取引量、SNSセンチメントなど6つの要素から算出
- 「恐怖」で買い「強欲」で売る逆張り戦略の参考指標として活用
- 価格とのダイバージェンスは相場転換のシグナルになることがある
- 予測ではなく反応的な指標であり、単独での判断は避けるべき
- テクニカル分析やファンダメンタル分析と組み合わせて使用
- Alternative.meやCoinMarketCapなどで毎日確認可能
恐怖指数は、感情に左右されやすい仮想通貨市場において、客観的な視点を提供してくれる便利なツールです。「他人が恐怖している時に買い、他人が強欲な時に売る」という投資の基本原則を実践するための参考指標として活用できます。
ただし、恐怖指数は万能ではありません。あくまで過去のデータに基づく反応的な指標であり、将来の価格を予測するものではないことを理解しておく必要があります。「極度の恐怖」状態でもさらに下落することがあり、「極度の強欲」状態でもさらに上昇することがあります。
恐怖指数を効果的に活用するためには、テクニカル分析、ファンダメンタル分析、その他のセンチメント指標と組み合わせて、総合的に判断することが重要です。毎日の環境認識の一部として恐怖指数をチェックする習慣をつけることで、市場のセンチメントを把握し、より冷静な投資判断ができるようになるでしょう。
仮想通貨投資は自己責任です。恐怖指数を参考にしつつも、最終的な投資判断は自分自身で行い、余剰資金の範囲内で投資するようにしてください。この記事が、皆様の投資判断の参考になれば幸いです。

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