「仮想通貨を現金化したいけど、やり方がわからない」「どの方法が一番お得なの?」「税金はどうなるの?」そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
仮想通貨の現金化は、保有している暗号資産を日本円に換金する重要な手続きです。方法によって手数料や所要時間、税金の計算方法が異なるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
この記事では、仮想通貨の現金化方法、各方法のメリット・デメリット、手数料比較、税金の注意点について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
仮想通貨の売却益は課税対象です。現金化のタイミングや方法によって税金が発生します。確定申告が必要になる場合があるため、記録をしっかり残しておきましょう。
この記事でわかること:
- 仮想通貨を現金化する5つの方法
- 各方法のメリット・デメリット
- 手数料の比較と節約方法
- 現金化にかかる時間
- 税金の計算と確定申告の注意点
仮想通貨を現金化する方法

方法1:取引所で売却して出金
最も一般的な現金化方法は、仮想通貨取引所で売却して銀行口座に出金する方法です。国内取引所を利用すれば、日本円での出金がスムーズに行えます。
手順:
- 取引所にログイン
- 保有している仮想通貨を売却(日本円に換金)
- 日本円を銀行口座に出金申請
- 1〜3営業日で銀行口座に入金
取引所:ユーザー同士で売買。スプレッドが狭く有利な価格で取引可能。
販売所:業者と直接売買。操作は簡単だがスプレッドが広い傾向。
方法2:販売所で即時売却
取引所の販売所機能を使えば、すぐに仮想通貨を売却できます。操作が簡単なため、初心者におすすめですが、スプレッド(売買価格差)が広いため、大量に換金する場合は不利になることがあります。
メリット:
- 即座に売却できる
- 操作が簡単
- 初心者でも迷わない
デメリット:
- スプレッドが広い(実質的な手数料が高い)
- 大量の換金には不向き
方法3:P2P取引で直接売却
一部の取引所では、P2P(個人間)取引で仮想通貨を直接売却できます。買い手と直接交渉するため、市場価格より有利な条件で売れる場合もあります。
ただし、詐欺リスクや取引相手とのトラブルの可能性があるため、信頼できるプラットフォームを選ぶことが重要です。
方法4:仮想通貨ATMで現金化
海外では仮想通貨ATMが普及していますが、日本国内での設置は限定的です。ATMを使えば、仮想通貨を直接現金に換金できますが、手数料が高い傾向にあります。
現時点では、日本国内での仮想通貨ATM利用は一般的ではないため、取引所での換金が主流です。
方法5:仮想通貨デビットカードで利用
仮想通貨対応のデビットカードを使えば、仮想通貨を日常の支払いに使用できます。厳密には「現金化」ではありませんが、仮想通貨の価値を実生活で活用する方法の一つです。
カード利用時に自動的に仮想通貨が日本円に換金されるため、換金の手間が省けます。ただし、為替手数料や換金手数料が発生する場合があります。
現金化方法の比較
| 方法 | 手数料 | 所要時間 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 取引所売却 | 低 | 1〜3営業日 | ★★★★★ |
| 販売所売却 | 中〜高 | 1〜3営業日 | ★★★★☆ |
| P2P取引 | 低〜中 | 即時〜数時間 | ★★★☆☆ |
| 仮想通貨ATM | 高 | 即時 | ★★☆☆☆ |
| デビットカード | 中 | 即時 | ★★★☆☆ |
国内主要取引所の出金手数料比較
仮想通貨を現金化する際は、出金手数料も重要な比較ポイントです。取引所によって手数料が異なるため、確認しておきましょう。
| 取引所 | 日本円出金手数料 | 備考 |
|---|---|---|
| GMOコイン | 無料 | 大口出金も無料 |
| SBI VCトレード | 無料 | 住信SBIネット銀行向け |
| bitFlyer | 220円〜770円 | 銀行・金額により変動 |
| Coincheck | 407円 | 一律 |
| bitbank | 550円〜770円 | 金額により変動 |
※手数料は変更される場合があります。最新情報は各取引所でご確認ください。
現金化の手順(取引所売却の場合)
ステップ1:取引所にログイン
まず、口座を開設している取引所にログインします。まだ口座を持っていない場合は、本人確認を含む口座開設手続きが必要です。口座開設には通常数日かかります。
ステップ2:仮想通貨を売却
保有している仮想通貨を日本円に換金します。取引所形式を利用する場合は、指値注文か成行注文を選択できます。
- 指値注文:希望価格を指定して売却。約定に時間がかかる場合あり
- 成行注文:現在の市場価格で即座に売却。価格変動リスクあり
ステップ3:出金申請
売却して得た日本円を銀行口座に出金します。出金先の銀行口座を事前に登録しておく必要があります。
出金先の銀行口座は、取引所に登録した本人名義の口座のみ利用できます。他人名義の口座への出金はできません。
ステップ4:銀行口座への入金確認
出金申請後、通常1〜3営業日で銀行口座に入金されます。取引所や銀行の営業時間、申請タイミングによって所要時間は変動します。
現金化にかかる時間
売却の所要時間
仮想通貨の売却自体は、成行注文であれば数秒〜数分で完了します。指値注文の場合は、希望価格に到達するまで時間がかかる場合があります。
出金の所要時間
日本円の出金には、通常1〜3営業日かかります。以下の要因で変動することがあります。
- 申請時間(営業時間内かどうか)
- 銀行の処理時間
- 出金額(大口出金は審査に時間がかかる場合あり)
- 取引所のセキュリティ審査
即日出金は可能?
一部の取引所では、即日出金サービスを提供している場合があります。ただし、追加手数料が発生したり、出金上限が設定されていたりする場合があるため、事前に確認が必要です。
現金化時の手数料を節約する方法
取引所形式で売却する
販売所ではなく取引所形式で売却することで、スプレッドを節約できます。販売所のスプレッドは1〜5%程度になることもあるため、大きな金額を換金する場合は特に重要です。
出金手数料無料の取引所を選ぶ
GMOコインやSBI VCトレードなど、出金手数料が無料の取引所を利用すれば、出金コストを削減できます。頻繁に出金する場合は、手数料の差が積み重なります。
まとめて出金する
出金手数料が発生する取引所を使う場合は、小分けにせずまとめて出金することで、手数料を節約できます。ただし、セキュリティの観点から、大量の資産を取引所に置きすぎることは推奨されません。
取引所間で比較する
同じ仮想通貨でも、取引所によって価格が若干異なります。大きな金額を換金する場合は、複数の取引所の価格を比較することで、有利な価格で売却できる可能性があります。
仮想通貨の現金化と税金

売却益は課税対象
仮想通貨を売却して利益が出た場合、その利益は雑所得として課税対象になります。所得税は累進課税のため、利益が大きいほど税率が高くなります。
| 課税所得 | 所得税率 | 住民税 |
|---|---|---|
| 195万円以下 | 5% | 10% |
| 195万円超〜330万円以下 | 10% | 10% |
| 330万円超〜695万円以下 | 20% | 10% |
| 695万円超〜900万円以下 | 23% | 10% |
| 900万円超〜1,800万円以下 | 33% | 10% |
| 1,800万円超〜4,000万円以下 | 40% | 10% |
| 4,000万円超 | 45% | 10% |
確定申告が必要なケース
以下の場合は確定申告が必要です。
- 給与所得者で仮想通貨の利益が20万円を超える場合
- 給与所得がなく仮想通貨の利益が48万円を超える場合
- 複数の所得を合算して申告が必要な場合
所得税の確定申告が不要な場合でも、住民税の申告は必要です。住民税については別途、市区町村への申告が求められます。
利益の計算方法
仮想通貨の売却益は以下の式で計算します。
売却益 = 売却額 – 取得費 – 諸経費
- 売却額:仮想通貨を売却して得た金額
- 取得費:仮想通貨を購入した時の金額(総平均法または移動平均法で計算)
- 諸経費:取引手数料など
取引記録の保管
確定申告に備えて、取引記録を保管しておくことが重要です。多くの取引所では、取引履歴をCSVでダウンロードできます。以下の情報を記録しておきましょう。
- 取引日時
- 取引の種類(売買、送金など)
- 数量
- 価格
- 手数料
現金化時の注意点
価格変動リスク
仮想通貨の価格は常に変動しています。売却のタイミングによって、得られる日本円の金額が変わります。急いで現金化する必要がない場合は、価格の推移を確認してからタイミングを決めることも選択肢です。
出金制限に注意
取引所によっては、1日あたりの出金上限が設定されている場合があります。大きな金額を現金化する場合は、複数日に分けて出金する必要があるかもしれません。
セキュリティ対策
現金化の手続き中は、フィッシング詐欺に注意してください。以下の対策を心がけましょう。
- 取引所の公式サイトに直接アクセスする
- 不審なメールのリンクをクリックしない
- 2段階認証を設定する
- パスワードを使い回さない
詐欺業者に注意
「高額で仮想通貨を買い取る」といった詐欺業者が存在します。正規の取引所以外での換金は、詐欺被害のリスクが高いため避けてください。
海外取引所からの現金化
海外取引所から国内取引所への送金
海外取引所で保有している仮想通貨を現金化する場合、まず国内取引所に送金してから売却・出金する方法が一般的です。
手順:
- 海外取引所から国内取引所に仮想通貨を送金
- 国内取引所で仮想通貨を売却
- 日本円を銀行口座に出金
送金時の注意点
仮想通貨の送金では、以下の点に注意してください。
- ネットワークの選択:送金元と送金先で同じネットワークを選択する
- アドレスの確認:送金先アドレスを正確に入力する
- 送金手数料:ネットワーク手数料が発生する
- 最小送金額:取引所によって最低送金額が設定されている
仮想通貨の送金先アドレスを間違えると、資産を失う可能性があります。必ずアドレスをコピー&ペーストし、送金前に再確認してください。
大口の現金化を行う場合
分割して出金する
大きな金額を一度に現金化すると、以下のような影響があります。
- 市場への影響(価格の変動を引き起こす可能性)
- 取引所の出金審査に時間がかかる
- 銀行口座への入金に関する確認が入る場合がある
大口の現金化を行う場合は、複数回に分けて出金することを検討してください。
税理士への相談
大きな利益が発生する場合は、税理士への相談を推奨します。仮想通貨の税金計算は複雑で、節税対策や確定申告の方法について専門家のアドバイスが役立ちます。
よくある質問(Q&A)
Q. 仮想通貨を現金化すると必ず税金がかかる?
利益が出た場合は課税対象になります。ただし、購入価格より安い価格で売却した場合(損失が出た場合)は、その売却による税金は発生しません。なお、損失は翌年以降に繰り越すことはできません。
Q. 現金化にはどれくらい時間がかかる?
売却自体は数分で完了しますが、銀行口座への出金には通常1〜3営業日かかります。急ぎの場合は、即日出金に対応している取引所を選ぶか、事前に出金しておくことをおすすめします。
Q. 手数料を最小限に抑えるには?
取引所形式での売却、出金手数料無料の取引所の利用、まとめての出金などの方法で手数料を節約できます。販売所のスプレッドは特に注意が必要です。
Q. 海外取引所から直接日本の銀行に出金できる?
多くの海外取引所は日本円での出金に対応していません。海外取引所から現金化する場合は、一度国内取引所に仮想通貨を送金してから売却・出金するのが一般的です。
Q. 20万円以下の利益でも申告は必要?
給与所得者で仮想通貨の利益が20万円以下の場合、所得税の確定申告は不要です。ただし、住民税の申告は必要なため、市区町村への申告を忘れないようにしてください。
Q. 仮想通貨の利益を計算するツールはある?
複数の取引所から取引データを取り込み、損益計算を自動で行うツールが存在します。Cryptact、Gtax、クリプトリンクなどが有名です。取引量が多い場合は、これらのツールの利用を検討してください。
Q. 仮想通貨を日本円以外の通貨で出金できる?
国内取引所では基本的に日本円での出金となります。米ドルなど他の法定通貨で出金したい場合は、その通貨に対応した海外取引所を利用する必要があります。ただし、海外取引所の利用には為替リスクや規制面での注意が必要です。
Q. 仮想通貨の現金化で赤字が出たらどうなる?
購入価格より低い価格で売却して損失が出た場合、その売却による税金は発生しません。ただし、仮想通貨の損失は他の所得(給与所得など)と損益通算できず、翌年以降への繰り越しもできません。同じ年の仮想通貨の利益とのみ相殺できます。
Q. 口座開設していない取引所で売却できる?
いいえ、できません。仮想通貨を売却して現金化するには、事前にその取引所で口座開設と本人確認を完了している必要があります。口座開設には数日かかることがあるため、余裕を持って手続きしておきましょう。
Q. 現金化した資金を再投資する場合の注意点は?
一度売却して利益が確定すると、その時点で課税対象となります。再投資しても税金は免除されません。再投資するために現金化した場合でも、確定申告が必要になる可能性があります。税金分を確保した上で再投資することをおすすめします。
仮想通貨現金化の最新トレンド
暗号資産税制の動向
仮想通貨の税制については、業界団体を中心として分離課税化や損失繰越の導入を求める声があります。現在は雑所得として総合課税の対象ですが、将来的に税制が変更される可能性があります。税制改正の動向には注目しておきましょう。
出金サービスの進化
取引所各社は、より使いやすく便利な出金サービスの提供に取り組んでいます。即時出金サービスや、モバイルアプリからの簡単出金など、ユーザーの利便性が向上しています。手数料やサービス内容は定期的に見直されているため、最新情報をチェックしましょう。
決済利用の拡大
仮想通貨を直接決済に利用できるサービスが増えています。現金化せずに仮想通貨のまま支払いができれば、換金の手間が省けます。ただし、仮想通貨での決済利用も売却と同様に課税対象となる点には注意が必要です。決済時の時価で利益が計算されるため、取引記録の保管が重要になります。
初心者が現金化で失敗しないためのポイント

1. 少額から始める
初めて現金化を行う場合は、まず少額で一連の流れを確認しましょう。売却、出金申請、銀行口座への入金という一連の流れを実際に体験することで、大きな金額を換金する際にも安心して対応できます。
2. 税金を必ず確保する
売却益の30〜50%程度は税金用として手をつけずに確保しておきましょう。売却益の全額を使い切ってしまうと、確定申告時に支払いに困る可能性があります。
3. 複数の方法を知っておく
取引所の障害や定期メンテナンスで、タイミングよく出金できないことがあります。複数の取引所に口座を持ち、緊急時の選択肢を確保しておくと安心です。
4. セキュリティを怠らない
現金化の手続き中は、詐欺やハッキングのターゲットになりやすい時期です。2段階認証の設定、フィッシングへの警戒など、セキュリティ対策を徹底してください。油断は禁物です。
5. 記録を残す習慣をつける
すべての取引の記録を残しておくことで、確定申告がスムーズになります。取引履歴のダウンロードは定期的に行い、複数の場所にバックアップを取っておきましょう。
現金化のベストタイミング
価格が高いときに売る
当たり前のようですが、価格が高いときに売却することで、より多くの日本円を得られます。ただし、「いつが高値か」を正確に予測することは不可能です。以下のような考え方を参考にしてください。
- 目標価格を設定する:あらかじめ「この価格になったら売る」と決めておく
- 分割して売却する:一度にすべてを売らず、複数回に分けて売却する
- 利益確定ルールを決める:「利益が〇倍になったら半分売る」などのルールを設定
急落時は冷静に判断する
仮想通貨市場が急落すると、パニック売りをしてしまいがちです。しかし、急落時に売却すると損失が確定してしまいます。急いで現金が必要でない場合は、価格回復を待つことも選択肢です。
ただし、「必ず価格が戻る」という保証はありません。投資は自己責任で行い、許容できるリスクの範囲内で判断してください。
税金を考慮したタイミング
仮想通貨の売却益は、その年の1月1日〜12月31日の期間で計算されます。年末に大きな利益を確定すると、その年の税金が増加します。
以下のような点を考慮してタイミングを決めることができます。
- 他の所得が少ない年に売却すると、税率が低くなる可能性
- 含み損がある仮想通貨と同時に売却して、利益と損失を相殺
- 年をまたいで分割売却することで、各年の税率を抑える
税金対策は合法的な範囲で行う必要があります。脱税は刑事罰の対象です。不明な点は税理士や税務署に相談してください。
ステーブルコインを活用した現金化
ステーブルコインとは
ステーブルコインは、法定通貨に連動するように設計された仮想通貨です。USDTやUSDCなどがよく知られています。価格変動が小さいため、仮想通貨の一時的な避難先として使われることがあります。
ステーブルコインを使う理由
ビットコインなどの価格変動が大きい仮想通貨を、一度ステーブルコインに交換することで、以下のメリットがあります。
- 価格変動リスクを一時的に回避できる
- 現金化のタイミングを後で決められる
- 海外取引所でも保有しやすい
ステーブルコインから日本円への換金
ステーブルコインを日本円に換金する場合も、国内取引所を経由する必要があります。手順は以下の通りです。
- ステーブルコインを国内取引所に送金(対応している場合)
- ステーブルコインを売却して日本円に換金
- 日本円を銀行口座に出金
注意点として、すべての国内取引所がステーブルコインに対応しているわけではありません。事前に取扱通貨を確認してください。
一部だけを現金化する戦略
元本回収
投資した元本を回収する方法です。例えば、10万円で購入した仮想通貨が20万円になった場合、10万円分だけ売却して元本を回収します。残りの10万円分は「利益だけ」で保有していることになり、精神的に楽になります。
利益の一部を確定
価格が上昇した際に、利益の一部だけを確定させる方法です。「50%上昇したら20%売却」などのルールを決めておくと、感情に左右されずに対応できます。
定期的な取り崩し
毎月一定額を売却して生活費に充てる方法です。仮想通貨を「貯金」のように使いたい場合に有効です。ただし、価格が下落している時期に売却すると、保有数量が大きく減ることに注意してください。
現金化の失敗例と対処法
失敗例1:送金アドレスを間違えた
状況:海外取引所から国内取引所に仮想通貨を送金する際、アドレスを1文字間違えて送金してしまった。
結果:資産が行方不明になり、回復できなかった。
対処法:送金前に必ずアドレスをコピー&ペーストし、最初の数文字と最後の数文字を目視で確認する。大きな金額を送る前に、少額でテスト送金を行う。
失敗例2:ネットワークを間違えた
状況:ERC-20のUSDTを送金する際に、TRC-20のアドレスに送金してしまった。
結果:資産を失った。
対処法:送金元と送金先のネットワークが同じであることを必ず確認する。不安な場合は、取引所のサポートに問い合わせる。
失敗例3:販売所で大量に換金した
状況:100万円分の仮想通貨を販売所で売却した。スプレッドが3%だったため、3万円を手数料として失った。
対処法:大量の換金は取引所形式で行う。販売所のスプレッドは事前に確認する。
失敗例4:税金を考慮せずに使った
状況:仮想通貨を売却して得た500万円を全額使ってしまった。翌年の確定申告で約200万円の税金が発生し、支払いに困った。
対処法:売却益の30〜50%程度は税金用として確保しておく。大きな利益が出た場合は、すぐに全額を使わない。
失敗例5:詐欺サイトで換金しようとした
状況:「高額買取」を謳うサイトで仮想通貨を売却しようとした。ウォレットを接続したところ、資産を抜き取られた。
対処法:換金は必ず正規の取引所で行う。不審なサイトにウォレットを接続しない。「高額買取」などの甘い話には注意する。
仮想通貨の現金化と銀行
銀行への大口入金
仮想通貨を売却して銀行口座に大きな金額が入金されると、銀行から資金の出所について確認が入る場合があります。これは、マネーロンダリング対策の一環です。
確認を受けた場合は、以下の情報を提供できるようにしておきましょう。
- 仮想通貨取引所からの出金であること
- 取引所での取引履歴
- 購入時の記録
住宅ローンへの影響
仮想通貨の利益は雑所得として計上されます。一時的に大きな収入があると、住宅ローンの審査に影響する可能性があります。安定的な収入として認められないことが多いため、住宅ローンを検討している場合は注意が必要です。
銀行口座の凍結リスク
頻繁に大口の入出金を繰り返すと、銀行口座が一時的に凍結される可能性があります。仮想通貨取引を行っていることを銀行に伝えておくと、スムーズに対応してもらえる場合があります。事前に銀行の窓口で相談しておくことで、不要なトラブルを避けられます。
複数の取引所を使い分ける方法
メインとサブの取引所
現金化の効率を高めるために、複数の取引所を使い分ける方法があります。
- メイン取引所:出金手数料が無料、取引量が多い取引所を選ぶ
- サブ取引所:特定の仮想通貨に強い、即日出金に対応などの特徴で選ぶ
取引所ごとの強み
取引所によって、取り扱い通貨や手数料、サービス内容が異なります。自分がよく取引する通貨に対応しており、手数料が有利な取引所を選びましょう。各取引所の公式サイトで最新の情報を確認してください。
分散管理のメリット
複数の取引所に資産を分散することで、以下のリスクを軽減できます。リスク分散は投資の基本であり、仮想通貨でも同様です。
- 取引所のシステム障害時のリスク分散
- 取引所のハッキング被害時の損失軽減
- 出金制限に引っかかるリスクの軽減
現金化前のチェックリスト
仮想通貨を現金化する前に、以下の項目を確認しておきましょう。
- 売却価格と購入価格を確認した
- 発生する利益と税金を概算した
- 取引所の出金手数料を確認した
- 出金先の銀行口座を登録済み
- 取引履歴をダウンロードした
- 2段階認証を設定している
- 出金上限を確認した
まとめ
仮想通貨の現金化について解説してきました。最後に、この記事のポイントを整理します。
- 取引所での売却・出金が最も一般的で手数料も抑えられる方法
- 販売所は操作が簡単だがスプレッドが広いため大量の換金には不向き
- 出金手数料無料の取引所を選ぶと節約できる
- 売却益は雑所得として課税対象になる点に注意
- 取引記録の保管と正確な確定申告が重要
- 20万円以下でも住民税の申告は必要になる
仮想通貨の現金化は、方法によって手数料や所要時間が大きく異なります。自分の状況に合った方法を選び、税金についても正しく理解した上で手続きを進めてください。
特に初めて現金化を行う方は、まず少額で手順を確認し、流れを把握することをおすすめします。大きな金額を換金する場合は、複数回に分けて出金する、税理士に相談するなど、慎重に対応しましょう。
仮想通貨市場は日々変化しています。取引所の手数料やサービス内容、税制も変更される可能性があるため、常に最新情報を確認する習慣をつけてください。
この記事は情報提供を目的としており、税務アドバイスではありません。税金に関する詳細は、税務署や税理士にご相談ください。

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